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カット後の髪形と寄付する髪の束=神戸市西区学園西町1
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カット後の髪形と寄付する髪の束=神戸市西区学園西町1
束ねた髪に、美容師がはさみを入れていく=神戸市西区学園西町1
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束ねた髪に、美容師がはさみを入れていく=神戸市西区学園西町1

 がんの治療や脱毛症などで髪を失った子どもたちに、医療用ウィッグ(かつら)を作るための髪を寄付する「ヘアドネーション」に、神戸市西区の春日台小学校3年、阿知波(あちは)香さん(9)と母久子さん(38)が取り組んだ。香さんは2年間、久子さんは1年間伸ばし続けた髪を美容室で切り、ウィッグを手掛けるメーカーに郵送した。(小野萌海)

 親子がヘアドネーションに参加したきっかけは、2019年、テレビ番組で献血について知った香さんが「私はできないの?」と久子さんに尋ねたことだった。久子さんは、子どもは体が成熟していないため献血できないことや、自身は難病法による「指定難病」を患い、服薬中のためできないことを伝えた。

 それでも「私にできることはないの?」と聞く香さんに、久子さんは子どもや難病の人でも参加できるヘアドネーションを勧めた。「誰かの役に立ちたい」と香さんは、肩に掛かる程度だった髪を腰まで伸ばそうと決心したという。

 久子さんも、香さんの「一緒にやろうよ」という一言に背中を押された。病気の影響で脱毛症があり、抜けた長い髪が排水溝などにたまるのを見て何度も髪を切りたいと思ったが、「香が頑張っているのだから私も」と、長年ショートカットだった髪を1年間伸ばしてきた。

 頭全体を覆うウィッグの制作に必要な31センチ以上に達し、2人は7月下旬、香さんが小さい頃から利用する西区学園西町1の美容室「マイスタイル学園都市店」を訪れた。同店はヘアドネーション活動を進めるウィッグ製造会社の認定店で、多い月には5人程度の参加者がいるという。

 緊張した面持ちで着席した香さんの髪を、美容師が12本の束に分けてカットした。カットを終えた香さんは「髪の毛を受け取った人が、今までよりも楽しく暮らせたらいいな」。娘と同じ31センチ分の髪を提供した久子さんは、「娘と一緒に髪をプレゼントするという、前向きな気持ちで取り組めた。自分と同じように難病を持つ人も、髪を伸ばしてみようと思ってくれたら」と話した。

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