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心疾患を早期発見「携帯型心電計」普及を事業化 学生ベンチャーのCSK

2021.03.06
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中学生に携帯型心電計の使い方を手ほどきするCSKの野田蛍太社長(右)=2020年11月、神戸市中央区脇浜海岸通2、渚中学校

中学生に携帯型心電計の使い方を手ほどきするCSKの野田蛍太社長(右)=2020年11月、神戸市中央区脇浜海岸通2、渚中学校

携帯型心電計サービスの契約書を交わす兵庫ダイハツ販売の阿部薫社長(左)とCSKの野田蛍太社長=2020年12月(CSK提供)

携帯型心電計サービスの契約書を交わす兵庫ダイハツ販売の阿部薫社長(左)とCSKの野田蛍太社長=2020年12月(CSK提供)

 心疾患を早期発見する「携帯型心電計」を知っていますか-。学生ベンチャーのクリエイティブ・サービス・キングダム(CSK、大阪市)が、普及啓発に取り組んでいる。企業向けに従業員らの健康管理用として売り込むなど、地域社会への浸透を図る。大阪府立大3年の野田蛍太(けいた)社長(21)は、「地域で手軽に利用できるようにしたい」と話す。(大島光貴)

 携帯型心電計は、主に手や胸に約30秒間当てて不整脈の有無を診断し、液晶画面やメールに心電図の波形やコメントを表示する。日本人の死因で第2位となっている心疾患の早期治療につながるとされる。1台数万円から十数万円。日本心臓財団(東京)によると、血圧計に比べて普及が進んでいないという。

 CSKは2019年創業。20年、野田さんが社長を引き継いだ。健康福祉分野に関心があり、心電計の販売と講習、運用支援を主な事業にした。高度管理医療機器の販売、貸与に必要な大阪市の許可を取得した。

 大阪や東京で、事業者向けに使い方や心疾患に関する講習を開催。IT企業で健康経営に携わった経験がある経営士の二宮治己さん(62)が副社長として参画し、講師を務める。これまでに約200人が参加した。

 自動車ディーラーの兵庫ダイハツ販売(神戸市灘区)とは個別契約を結び、本社や営業拠点への導入を進めた。同社は従業員の測定を手始めに、来店客への測定会も検討しているという。

 昨年11月には、神戸市中央区の渚中学校で授業をする機会があり、野田さん自ら、2年生に使い方を手ほどきした。生徒らは「操作は簡単」「祖父母を測ってあげたい」と前向きに受け止めていた。

 こうした活動を広げる考えで、野田さんは「25年大阪・関西万博は『いのち輝く未来社会のデザイン』がテーマ。健康維持に貢献したい」と話している。