経済
神戸空港の20年旅客数 コロナ禍で開港以来最少
関西エアポートは25日、2020年の神戸空港の旅客数(乳幼児を含む)が前年比51・7%減の162万5646人だったと発表した。新型コロナウイルス禍による移動自粛でビジネス、観光とも航空需要の大幅な低迷が続き、06年の開港以来で最少となった。
神戸市が同日公表した従来基準(乳幼児を含まない)は159万3709人で、51・7%減。座席が埋まった割合を示す「搭乗率」も52・4%と過去最低で、これまでで最高だった19年の80・4%から大きく落ち込んだ。
「関西3空港懇談会」で神戸空港の発着枠を1日80便に拡大する規制緩和が合意され、航空各社が路線開設や増便を計画したところにコロナ禍が発生。感染拡大前の1、2月は前年同月を上回る旅客数だったが、3月以降は前年を大きく割り込んだ。20年春の緊急事態宣言の際は減便や運休が相次ぎ、5月の旅客数は前年同月比95%減。その後も回復の足取りは鈍かった。
路線別の旅客数は、羽田線50万2185人(搭乗率57・3%)▽那覇線31万4277人(同50・1%)▽新千歳線25万4726人(同50・4%)-など。
関西エアが同日発表した20年12月の神戸空港の旅客数は、前年同月比46・3%減の15万2719人。神戸市の集計でも、同46・3%減の14万9080人だった。(横田良平)
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