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AIとの組み合わせで、人を介さない細胞培養を可能にした人型ロボットと周辺機器(理化学研究所提供)
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AIとの組み合わせで、人を介さない細胞培養を可能にした人型ロボットと周辺機器(理化学研究所提供)

 理化学研究所(理研)は3日、人型ロボットと人工知能(AI)を組み合わせ、自動で細胞を培養するシステムを開発したと発表した。人間に代わり、ロボットが培養の作業をする「手」を、AIが観察結果を判断する「頭脳」を担う。再生医療で使用する高品質な細胞を、効率的に生産することが期待されている。

 開発したのは、理研生命機能科学研究センター・バイオコンピューティング研究チームの高橋恒一リーダー(46)らの研究グループ。二つの“腕”を備えた既存の人型ロボット「まほろ」を活用し、新たなAIのソフトウエアを搭載させた。

 取り組みの背景には、再生医療で組織や臓器の原料となる細胞の培養や製造は、熟練の技術者の腕に頼る現状があった。これまで開発された多くの自動培養装置は、決まった手順により、特定の細胞の大量生産にたける一方、不確定要素のある研究段階では使いにくかったという。

 今回のシステムでは、AIが実験を制御し、顕微鏡の画像から細胞の密度計算や増殖予測をして、ロボットが必要な操作をする。既に9日間にわたる試験で、問題なく細胞を培養させたという。

 高橋リーダーは「生命科学の進展が加速化し、少子高齢化や環境問題などの解決につながる意義がある」と強調。さらに、新型コロナウイルス禍が続く中、「研究作業の遠隔化という新しい研究スタイルを示せる」としている。(井川朋宏)

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