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空地顕一会長
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空地顕一会長

 インフルエンザと新型コロナウイルス感染の同時流行が懸念されるシーズンに入った。発熱しても、インフルかコロナかの区別はつきにくい。不用意にコロナ感染者が地域の病院や診療所で受診すると感染を広げかねない。兵庫県は10月、コロナ感染の疑いのある患者に対応する774カ所の病院・診療所を「診療・検査医療機関」として初めて指定し、新たな診療体制を示した。受診までの流れ・手順を紹介する。(井川朋宏)

■大半が内科、小児科

 コロナの感染疑いがある人は、これまでは主に各保健所に電話し、受診や検査が必要なら「帰国者・接触者外来」を紹介されていた。国の方針に基づき、同月20日付で県が病院162カ所と診療所612カ所を「診療・検査医療機関」として指定。これらの病院・診療所が対応することになる。大半が内科や小児科で今後も拡充するという。

 しかし、この774カ所はホームページなどでは公表されていないため、県などは「発熱など症状のある人はまず、かかりつけ医や近くの診療所に電話してほしい」と呼び掛ける。

 かかりつけ医が「診療・検査医療機関」であれば、医師の指示に従って診察を受けに行く。対応できない病院・診療所だった場合は、最寄りの指定医療機関を紹介してもらう。

■判断に迷う場合は

 かかりつけ医がいなかったり、緊急時や判断に迷ったりする場合は、「県新型コロナ健康相談コールセンター」(24時間対応)に連絡する。居住する政令・中核市の保健所、県健康福祉事務所も電話対応が可能。近くの指定医療機関を紹介してもらう。

 「診療・検査医療機関」が公表されないのは、その医療機関に患者が集中したり、風評被害につながったりする恐れがあるため。県感染症対策課の担当者は「指定医療機関は感染防止対策をとっている。過度に受診を控えず、事前に電話をした上で、指示に従って安心して受診してほしい」としている。

    ◇    ◇

■高齢開業医の感染を危惧 県医師会・空地会長インタビュー

 発熱などの症状が出た場合、これまでの相談先は「帰国者・接触者相談センター」だったが、かかりつけ医といった身近な医療機関などに変更された。だが、対応できる医療機関は公表されていない。兵庫県医師会の空地顕一会長(64)が神戸新聞社のインタビューに応じ、公表は混乱につながると強調した上で、「地域ごとにしっかり情報共有できるかが運用上の鍵となる」と話した。

 -体制が大きく変わる。県民に伝えたいことは。

 「すぐに診療所に行くのではなく、発熱やだるさ、味覚や臭覚の異常、せきなどがある人はまず電話で相談してもらいたい。電話をかける先は、かかりつけ医か『県新型コロナ健康相談コールセンター』(24時間受け付け)などになる」

 「医師会としては、高齢者が多い開業医への感染に注意が必要と考える。重症化するリスクがあり、次々倒れれば医療崩壊につながる。医師自身にも、防護具をきちんとつけて感染しないよう注意してもらう」

 -どの診療所が指定されているか公表すべきという声もある。

 「一律に公表すると患者が押し掛け、現場が混乱する。仮にそこで感染者が出たとなると、今度は当該診療所の受診控えが起こるだろう。また、診療・検査医療機関に手を挙げた所がすべて一日中対応しているのではない。多くは時間的に分離し、限定された数時間だけ開く所が多い」

 「かかりつけ医が指定外だった場合も、『自分の所ではできないが、近隣だったらここでやれますよ』と受診先の相談に乗る」

 -膨大な数の相談が来るのではないか。

 「需要の予測がつかないので、走りながら対応することになるが、現時点では、これが最高の体制だと考える。もし指定された診療所に『いっぱいだ』と断られた場合、緊急性が高ければ救急車を呼び、待てる状況であれば待ってもらうことを求めたい」(聞き手・霍見真一郎)

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