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感染第5波の特徴や市の対応を説明する姫路市保健所長の毛利好孝さん=姫路市坂田町
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感染第5波の特徴や市の対応を説明する姫路市保健所長の毛利好孝さん=姫路市坂田町

 新型コロナウイルスの感染再拡大の傾向が兵庫県姫路市内で顕著となっている。7月下旬に「第5波」の流行が鮮明となり、8月は1日当たりの新規感染者数が7日に過去最多の49人に上るなど高い水準で推移する。夏休みやお盆の帰省時期を迎え、人流の増加も懸念される。第5波の特徴や求められる対策について、姫路市保健所長で医師でもある毛利好孝さんに聞いた。(聞き手・田中宏樹)

-第5波の傾向は

 一言で言うと若い世代の感染者が多く、高齢者が一握りになった。そのため、重症者は少ない。ただ、感染者数の増加に伴い、市内の宿泊療養施設はほぼ空きがなくなった。高熱や食欲の減退で衰弱した人が入院するケースもあり、病床は埋まってきている。

-感染拡大はデルタ株の影響か

 デルタ株は感染力が強いとされるが、ここ最近は市内で1人の患者から大人数に広がった事例がなく、クラスター(感染者集団)も確認されていない。それよりも、若い世代の生活が徐々にコロナ禍前に戻り、行動範囲が広がっている影響が大きい。友人との食事などマスクを外して人と接する場面が増えると、感染リスクは高まる。

-政府が示した感染者の入院制限方針が混乱を生んだ

 姫路市では以前から軽症、無症状の患者は原則、自宅や宿泊施設での療養としてきた。血中酸素濃度が低下している「中等症1」の場合は、基礎疾患があるなど重症化のリスクが高い患者の入院を優先し、呼吸不全のある「中等症2」や重症者は全員が入院となる。65歳以上は症状に関係なく入院としているが、感染者の増加により病床が逼迫(ひっぱく)してくると、この基準で入院の可否を判断する。

-自宅療養者への対応は

 入院が必要かどうかを対面して見極めるため、保健師らのチームが近く35歳以上の在宅患者への訪問を始める。34歳以下でも必要と判断すれば足を運ぶ。さらに、夜間に急変した患者の搬送先として、市内の病院で一時受け入れを可能とする病床の確保も検討している。救急の搬送困難事案の解消にもつなげたい。

-お盆の時期に入る。注意点は

 マスクの着用や手洗い、うがいの徹底は基本。帰省先では自身や相手がワクチン接種を終えていても、マスクは着けておく。複数人での食事の場では飲酒をして騒がず、食べ終えたらマスクを着用する。子どもはずっと家で過ごすのは難しいだろう。熱中症に気を付けつつ、密にならない屋外での気分転換を楽しんでもらいたい。

     ◇     ◇

■重症化防止へ医師往診、8月中旬にも/自宅療養者増で

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者の重症化を防ぐため、姫路市医師会は市保健所と連携し、8月中旬にも患者の往診を始める。市内の自宅療養者は感染再拡大とともに増加しており、往診を症状悪化の早期発見につなげる狙いだ。

 市によると、市内の自宅療養者数は感染第4波の5月上旬に最多の332人を記録。6月下旬に一時ゼロとなったが、7月下旬から再び右肩上がりとなり、8月6日時点で164人に上る。

 往診に取り組むのは開業医ら約30人。市保健所から依頼を受けた患者宅を訪問し、症状の確認や薬の処方などを行う。市医師会の担当者は「症状が重くなる兆候に早く気付き、必要に応じて入院調整を保健所に働き掛けたい」とした。

 市保健所の毛利好孝所長はこれまで自ら往診を担ってきたといい「医師会の協力はとても心強い」と話した。(田中宏樹)

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