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母・神田龍さんを悼み「鎮魂之碑」に手を合わせる(左から)豊田庸子さんと肇さん=宝塚市小林(撮影・風斗雅博)
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母・神田龍さんを悼み「鎮魂之碑」に手を合わせる(左から)豊田庸子さんと肇さん=宝塚市小林(撮影・風斗雅博)

 阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた阪神間。あれから26年。街は美しく生まれ変わり、新しく住み始めた人たち、震災を知らない世代も多くなった。けれど-。「元気にやってるよ」「ごめんな」。17日、亡き人ゆかりの地は祈りに包まれた。

 兵庫県宝塚市小林のゆずり葉緑地には、遺族36人を含む約140人が記帳や献花に訪れた。市が昨年に設置した「追悼の碑」に刻む死者75人の名前には、市内の自宅で亡くなった神田龍(りょう)さん=当時(81)=もあり、娘や孫が手を合わせた。

 「私の中に母ちゃんはいつもいる」。三女の豊田庸(つね)子さん(78)=大阪府豊中市=は天国の龍さんに語り掛けた。

 あの朝は豪州に旅行中だった。震災を知り、帰国便の中で新聞に名前を見つけて声をおし殺して泣いた。

 穏やかで聞き上手で、4人姉妹を育ててくれた。豊田さんはよく実家に帰り、豪州旅行にも誘ったが足が悪いと遠慮され、見送ってくれた姿が最後となった。

 緑地には「鎮魂之碑」もあって毎年訪れる。「母ちゃんが大好きだった」。そう言って夫の肇さん(85)と一緒に花をたむけた。

 龍さんの孫で豊田さんのめいの山本友紀さん(50)=宝塚市=も緑地を訪れ、初めて追悼の碑を眺めて伝えた。「自分の親たちもおばあちゃんの年齢より上になっていく。見守ってくださいね」(大盛周平)

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