いつまで続くのか-。18日午前0時ごろ、兵庫県尼崎市南武庫之荘の民家に何者かが発砲した事件。市内では昨年11月に神戸山口組系組長が射殺され、今月3日にはその配下にいた組長が撃たれて重傷を負ったばかりだ。深夜の住宅街は騒然とし、住民らは相次ぐ銃撃事件に怒りの声も上げた。
現場近くに住む自営業の20代男性は自宅でテレビを見ていると「パーン」と乾いた音を聞いた。「続けざまに3回響いて、しばらくしてパトカーが集まってきて騒ぎになった」
発砲された民家には、外壁の2カ所、玄関ドアの1カ所に銃弾の弾痕とみられる穴があった。3日に起きた神戸山口組系組長の殺人未遂事件では山口組系組員2人が逮捕されており、県警が関連を調べる。
現場近くのマンションに住む30代女性は「撃たれた民家はよく警察官が来て警戒していたから、いつか何かあるんじゃないかと思っていた」と不安げ。市内に山口組、神戸山口組、絆会という三つの暴力団勢力が混在する中、「もちろん怖さもあるけど、対立状態や発砲事件はもういい加減にしてほしい」と憤りを隠さなかった。
事件を受け、現場近くの南武庫之荘中学校では、下校時の集会で子どもたちに現場周辺を通らないように伝え、不必要な外出をしないように促した。
