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森詩織さん
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森詩織さん

■森詩織さん(兵庫県川西市)

 子どもが無邪気に描いた動物や花の絵。ただ好きな色を塗りたくっただけのものでもいい。そうした「落書き」に少し模様を加えたり、アルファベットの文章を添えたりするだけで、おしゃれな作品へと一変させる。額に入れて家に飾れば、子どもの絵が立派なインテリアに。「どの子の絵も面白い。アートにできるのにもったいない」。自身が開くワークショップでは、絵を見た瞬間に浮かぶアレンジをその場で仕上げる。

 「意図したものでなく、不確かなものが好きなんです」という。高校卒業後に進んだ美術の専門学校では炎に結果を委ねる陶芸を学んだ。「自分で考えられる発想なんて知れている。最初から想像できるものは面白くない」。その後も和歌山や大阪府能勢町で田舎暮らしをしながら絵の個展を開き、猫のイラストを描いて販売するなど芸術に関わってきた。

 転機は川西市に移った約10年前。幼かった息子が保育所で描いた動物などの絵にピンと来た。「平面的なタッチが独特で面白い。アートにしたい」。頼まれて自宅などでワークショップを開くようになり、評判は口コミなどで広まった。

 絵にテーマは設けない。「自由に描くって年齢を重ねると難しい。でも子どもは勝手に手が動くんです」。色を重ねすぎて黒っぽくなった絵も「かっこいい」と、子どもらの許しを得てから巧みにアレンジ。当初心配していた親は驚き、子どもたちは喜んで持ち帰る。「大きくなると、社会などのいろんな枠にはまりがち。でも自分の好きに描いたものも芸術になると体験していれば、人生が豊かになるのでは」と屈託のない笑顔で話す。

 今後やってみたいことも型にはまらない。体育館の床や校舎の壁に大きな布を張り、絵の具を入れた風船を投げつける▽子ども同士で追い掛け、筆で色を塗り合う-。「遊んだ結果がアートになればいいですね」。43歳。(伊丹昭史)

【メモ】ワークショップなどを開いている「子ども画伯!」の問い合わせは、フェイスブック「エカキヤ」から。阪急門戸厄神駅近くで月1回開催している大人版の「オトナ画伯!」も同様。活動状況やこれまでの作品なども閲覧できる。

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