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水族館の水槽に沈めた水中用小型無人機ドローンを操作する特別支援学校の生徒(丹羽登教授提供)
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水族館の水槽に沈めた水中用小型無人機ドローンを操作する特別支援学校の生徒(丹羽登教授提供)
VRのゴーグルなどを手にプロジェクトの趣旨を説明する丹羽登教授=西宮市岡田山
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VRのゴーグルなどを手にプロジェクトの趣旨を説明する丹羽登教授=西宮市岡田山

 関西学院大学教育学部(兵庫県西宮市岡田山)の丹羽登教授(60)と富士通(東京都)が共同で手がけた遠隔教育プロジェクトが「第14回キッズデザイン賞」を受賞した。病気療養を余儀なくされる児童生徒らが、第5世代(5G)移動通信システムなどを活用した高精細の4K映像で課外学習を体験した。関係者は病弱児らを対象にした教育の充実に向けて手応えを感じている。(風斗雅博)

 同大学は2019年、子どもそれぞれの事情に応じた学習機会の平等の実現を目指し、富士通と共同研究契約を締結。療養中の子どもたちや過疎地の学校への対策として同年7月からおよそ半年かけて、5Gや仮想現実(VR)、映像伝送装置を駆使した遠隔の実証実験を行ってきた。

 取り組んだのは、360度カメラを用いた教員研修▽水中用の小型無人機ドローンなどを使った校外学習▽水族館職員による指導や水槽内見学-の三つで、関東の特別支援学校や病院、水族館から協力を得た。

 昨年10月の教員研修では、大阪市内のNTTドコモの施設で模擬授業を実施。生徒役が並ぶコの字型の席の中央に360度カメラを設置し、5Gを経由して東京などで見学する教育委員会関係者らのタブレットに映像を届けた。教員役だけでなく生徒役の表情も読み取ることができ、丹羽教授は「授業参観などでも転用できる可能性がある」と話す。

 また、横浜・八景島シーパラダイスと神奈川県立こども医療センターをつないだ校外学習は、体を思うように動かせない子どもの基礎的体験を補うのが目的。水族館の水槽内に沈めた水中用小型無人機ドローンを生徒たちが専用のゴーグルとコントローラーで操作し、魚と一緒に遊泳の疑似体験を楽しんだ。

 今回受賞したキッズデザイン賞は、子どもの成長に役立つ製品やサービスを顕彰する制度。企業や自治体などでつくるNPO法人「キッズデザイン協議会」(東京)が主催し、今回は計390点の応募の中から237点が受賞した。最優秀賞などは30日に発表される予定という。

 丹羽教授は「新型コロナウイルスにより遠隔教育も評価されつつある。情報通信技術を生かし、いかに汎用(はんよう)性あるものにするかが自分の仕事」と話している。

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