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山口敦司さん
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山口敦司さん

■山口敦司さん(兵庫県西宮市)

 「海外って驚くほど近くにある」。宝塚市立美座小学校(同県宝塚市美座2)。日々教壇で、外国や異文化について熱く語る。学生時代にホームステイと留学を繰り返し、ペルーで大使館職員として勤務、パラグアイでは教師として青年海外協力隊に参加した。自身の海外経験を生かし「言葉や見た目が違っても、みんな同じ人間なんだ」と子どもたちに伝える。

 小学6年生の時、初めて訪れたタイで海外に興味を持ち、中学高校ではホームステイもした。大学時代の留学では、趣味のギターを通じて初めて友人ができた。「国が違っても、どこかに必ず同じ部分がある」。文化や言葉の壁を越え、初めて通じ合う喜びを体感した。

 25歳の時、大使館の契約職員としてペルーへ。休暇中にアマゾン川の奥地にある小さな学校に訪れた。川が氾濫して教師が来なかった。子どもたちをただ見守るしかない。「自分が教えられれば」。悔しさとともに、外国や異文化について日本の子どもたちに教えるには、自分の海外経験こそが生きる、と確信した。

 29歳で教師となり、青年海外協力隊でパラグアイの小学校に赴任。現地の教育改革に携わった。現地の小学生も、日本の小学生も勉強する姿は同じだった。2年間の活動で、異文化理解には「現地の生の姿」を伝えることが鍵だと思い至る。

 現在、宝塚の子どもたちに「ブラジルの子どもたち」や「パラグアイってどんな国?」というテーマで授業する。ブラジルの実際の授業風景を見せると、子どもたちは興味津々。日本との共通点を探し「こんなにあるなんて」と驚く。子どもたちが体験的に異文化への理解を深めていると実感する瞬間だ。

 新型コロナウイルスの影響もあり、取り組みを広める機会は少ない。「海外や異文化が意外に近くにあることを知ってほしい」。独自の教材作りなど地道な活動に励んでいる。39歳。(村上貴浩)

【メモ】ライブハウスのスタッフや音楽関係の舞台監督も経験。青年海外協力隊時代には、趣味のギターがきっかけで現地のオーケストラに参加し、祭りなどのコンサートにも出演。「音楽は国境を超える」

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