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被災地での活動を振り返る新田雅之警部=神戸市中央区下山手通5、兵庫県警本部
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被災地での活動を振り返る新田雅之警部=神戸市中央区下山手通5、兵庫県警本部
土砂崩れの現場で救助活動に当たる兵庫県警広域緊急援助隊ら(県警提供)
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土砂崩れの現場で救助活動に当たる兵庫県警広域緊急援助隊ら(県警提供)

 熊本県南部の豪雨災害で救助活動に当たった兵庫県警広域緊急援助隊の新田雅之警部(40)が4日までに、神戸新聞社の取材に応じた。土砂崩れにより民家が倒壊した熊本県津奈木町の現場に入ったが、捜索は降り続ける雨に何度も阻まれた。新型コロナウイルスとの「複合災害」への懸念もあり、新田警部は「難しい判断もあり、課題が残る」と話した。(津田和納)

 同県には7月4日未明から大雨特別警報が発表され、各地で河川の氾濫や土砂崩れが相次いだ。「兵庫も出動せよ」と指令が下ったのは5日夜。20代を中心に約60人が高性能救助車など10台で津奈木町へ向かい、8日まで活動に当たった。

 被災現場に近づくにつれ、真っ茶色に濁った川や土砂崩れが目に入った。同町の土砂崩れ現場では、民家がのみ込まれ、住人の男性1人が死亡、男女2人が行方不明に。山から岩や泥、倒木が広範囲に流れ出て、民家から100メートルほど離れた田畑も覆い尽くしていた。

 「民家は跡形もなく、がれきも見えない。雨の影響で地盤も緩く、重機を入れての捜索も困難だった」と新田警部。7日深夜、自衛隊や他県の警察と方針を相談し、畑の土砂を手作業でかき分ける役割を担った。

 大雨警報が出続ける中、気象レーダーで雨雲の動きを見ながら中断や継続の判断を迫られた。「作業は早くしたいが、安全も確保しなければならない。意気込む隊員たちを尻目に冷静な判断が求められた」

 携帯電話や衣類が見つかったが、8日までに不明者は発見できなかった。民家の基礎部分を探す方針が加わり、重機を入れる足場を確保するため周辺の土砂を除く作業などに徹したという。行方不明者は11、12日に遺体で発見された。

 感染症予防のため、隊員たちは間隔を空けながら活動。「最終日は晴れたが、暑いとマスクが体の負担になった」と振り返り、「真夏の災害に向け、感染症と熱中症の対策を考えなくてはならない」と話した。

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