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丹波豪雨

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 兵庫県丹波市を集中豪雨が襲ってから1カ月がたった。被災地域では土砂崩れなどの二次災害を恐れ、山際の自宅に住むことを心配する住民が少なくない。子どもの不安に応える形で一時入居住宅に入ったり、別の場所への転居を検討したりする人もいる。直接的な住宅被害が小さくても、地域住民は大雨への不安を抱えたままだ。(森 信弘)

 兵庫県が豪雨後に実施した調査によると、丹波市内の山地崩壊は72カ所あり、県などが対策工事を準備する。

 8月の豪雨で床下に泥が流れ込んだ同市市島町徳尾の大槻均さん(56)。雨が降ると、妻(54)や息子(12)、母親(88)と一時入居住宅に移るようにしている。

 自宅そばの谷は大きく崩れた。県は対策として、砂防ダムを来年度末までに整備する計画。ただ、周辺は急傾斜地の土砂災害警戒区域に指定され、自宅の真後ろなども心配だ。

 大槻さんは山際から離れた場所での自宅建て直しを考えている。被災者生活再建支援法などは適用されない。「新たにローンを組むのは大変だが、家族が不安で移りたがっている」「いっそのこと、移転費用の補助が出る土砂災害特別警戒区域に指定してほしい」と訴える。

 一方、市島町内の女性(51)は、小学生の次女(12)らと一時入居住宅に転居した。建物自体の被害は免れたものの、激しい雨と雷は、次女に恐怖の記憶を植え付けた。「家で1人の時、大雨になったらどうしたらいいのか」と何度も尋ねてきたが、はっきりした答えは返せなかった。

 自宅後方の山は崩れて赤土が露出する。子どもを安心させようと、公営住宅に移った。自宅のローンは残っている。「地域の人はいい人たちばかり。また戻りたい」。一方で、女性自身も心に傷を負ったと感じる。戻れるめどは立っていない。

2014/9/19

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