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早朝から行われるノリの種付け作業=明石市二見町南二見
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早朝から行われるノリの種付け作業=明石市二見町南二見

 兵庫県特産のノリの養殖シーズン到来を告げる「種付け」作業が、県漁業協同組合連合会の「兵庫のり研究所」(明石市二見町南二見)で本格化している。県漁連の職員ら約50人が早朝から水車を回し、ノリの胞子を網に付着させる作業を進めている。

 同研究所によると、ノリ養殖に使用する網の大きさは幅約1・7メートル、長さ20メートル。今シーズンは県内全体で約25万枚を海に張る。同研究所では、うち5万枚の種付けを担当。県内全域から注文を受けた15品種のノリを取り扱う。

 ノリの種は、秋になると日の光を受けて胞子を放出。カキ殻を使って約9カ月培養した種を水槽に沈め、ここに1日当たり約3千枚の網をくぐらせて胞子を付けていく。

 今シーズンの種付け作業は9月25日からスタート。連日午前6時20分ごろから網を巻き付けた水車が回転し始める。網の一部を切り取り、顕微鏡で胞子が付いているのを確認した後、2人一組で隣の細長い別の水槽に網を移す。その後、太陽光に当て胞子が定着するのを待つ。

 種付けした網は生産者に引き渡され、冷凍保存や沖合での育苗を経て、11月下旬から「本張り」する。

 昨年度、兵庫県産ノリは黒くならない色落ちが目立ち、生産量は前年度比26%減の低水準に終わった。県漁連のり海藻部の藤澤憲二部長(59)は「年始には兵庫県各地のノリが出そろうはず。黒くておいしい兵庫ノリを届けたい」と話した。(有冨晴貴)

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