明石

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高齢男性と塀越しに会話する藤が丘見守り隊のメンバー=明石市
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高齢男性と塀越しに会話する藤が丘見守り隊のメンバー=明石市

 新型コロナウイルスの感染防止のため、人と人との密接を避ける「ソーシャルディスタンス」が呼び掛けられる中、兵庫県明石市内の自治会は高齢者を直接訪問する見守り活動を継続している。高齢者との距離を十分に取ったり、会話を短時間にしたりと慎重に気を配りながら、高齢者の安全安心を守り続ける。(吉本晃司)

 「こんにちはー。お元気ですかー」

 藤が丘地区で高齢者の見守り活動をしている民生・児童委員の藤岡啓子さん(70)と同協力委員の平本恵子さん(50)がマスク姿で玄関から声を掛けた。しばらくして80代の女性が顔を出した。「部屋の掃除をしていてすぐ出て来られなかったわ」。藤岡さんらも「お元気そうですね」と応じ、世間話を交わした。

 藤が丘1、2丁目を中心に約960世帯、2350人が加入する藤が丘自治会には、75歳以上の高齢者が約500人、そのうち1人暮らしは約100人いる。要介護者ら36人の自宅を、自治会役員や民生・児童委員らが「藤が丘見守り隊」として月1回訪問。異変があれば地域の総合支援センターに連絡している。

 対面して高齢者の健康状態などを確認することが重要な見守り隊は、新型コロナウイルスの感染拡大で慎重な対応が求められる。

 同自治会によると、緊急事態宣言が出た4月以降、メンバーから「この時期に、高齢者を直接訪問していいのか」という相談があったという。メンバー自身も70代が中心。畑野守会長(75)は「無理して出向いてほしいとは言いづらい。『電話確認で対応を』とは伝えたものの、何らかの『元気の証し』がほしい」と悩ましさを打ち明ける。

 藤岡さんは「ずっと家にいると高齢者もストレスがたまっており、誰かと会話したいという雰囲気を感じることがある」という。一方で「自分が感染させてしまわないかという不安は常にある」と打ち明ける。

 訪問しても不在が重なり、連絡も取れないと入院したのかなど安否が分からなくなるケースもありうる。畑野さんは「第2波、第3波が来る前に、知恵を絞って対応策を考えていきたい」と話す。

 市コミュニティ・生涯学習課や市社会福祉協議会によると、見守り活動が困難になっているとの相談はないといい、「自治会や担当者が自らの判断で対応しているのではないか」としている。

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