正平調

時計2020/10/25

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清貧な暮らしぶりで知られる南米ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカさんが政界を退く。85歳。伝える記事を読みながら、いろんな話を思い出す◆大統領の報酬月額は日本円で115万円。9割を社会福祉に寄付した。住んだのは公邸でなく農場。「世界一貧しい大統領」の声に笑って答えた。「貧しいわけではない。単に質素が好きなだけだ」と◆古い愛車の話が忘れられない。1987年製のフォルクスワーゲンで、買ったのではない。友人たちの贈り物だそうだ。米紙によると、日本円にして価値はわずか32万円。農場と愛車。資産はこの二つだけという◆車は雄弁だ。小さくて古いワーゲンビートルは、あるじの人柄をささやく。では、こちらは何を語るだろう。兵庫県知事と県議会議長の公用車を、トヨタの最高級車・センチュリーに替えたことが議論を呼ぶ◆本紙イイミミには、腹立ちの声が相次いだ。「コロナ禍で県民はしんどいのに」と。県内各市の首長公用車を表にした本紙地域版には、つい見入った。向かい風、あれこれ。次回更新時に見直しも、と知事は言う◆ワーゲンのその後。1億円超で買いたいという話が舞い込んだ。しかしムヒカさんは断った。「売れば友人たちを傷つける」。車は物語も乗せて走る。2020・10・25

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