正平調

時計2020/10/02

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大相撲秋場所で初優勝した正代(しょうだい)関はかく語りき。過去の発言を新聞から拾ってみると-。新十両に昇進した際にいわく「だれとも当たりたくない」。色紙に書いていわく「現状維持」◆“ネガティブ(消極的)力士”と呼ばれていたゆえんで、対横綱戦を前に「けがなく生還したらいい」とも述べたとか。生き残りをかけてガチンコでぶつかる世界で異色といえば異色、弱気といえば弱気である◆だからといって果たしてだれが笑えよう。勤め人だってしかり。〈「会社やめる、会社休む」と昨夜言いし夫が定刻に出勤してゆく〉(亀谷たま江)。現状を維持するという難しい問題に日夜、向き合っている◆正代語録にはある。「やめる理由も見つからない」。こうなると、ネガティブ思考が継続の原動力のようにさえ思えてくる。あるいは不安や恐れがあるからこそ稽古してきたのだ、とも。ネガティブは侮れない◆穏やかな表情にその人柄が見えた。大関昇進の会見では、横綱への意欲を聞かれて「いまの段階では難しい」と正直に答え、いま何がしたいかを問われて「目覚ましをかけず、ゆっくり寝たい」と語ったそうだ◆楽天家であればホントに寝るかもしれないが、新大関は今夜も目覚ましをかける。あすも稽古、稽古だろう。2020・10・2

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