正平調

時計2020/09/13

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優れた映画を生む5条件を考えてみた。才能あふれる演出、練られた脚本、魅力的な俳優陣、プロ意識に満ちたスタッフ、そしてふさわしいロケ地◆キリスト教徒への弾圧を描いた「沈黙 SILENCE」で、篠田正浩監督が数年がかりで探し続けたのは撮影場所だった。江戸初期の趣を求めて巡ったそうだ。注いだ時間の厚みが作品の厚みを作る◆篠田監督でなくとも、物語の舞台に似つかわしい適地を探すのが映画やテレビでは欠かせない。そのお手伝いや撮影の誘致をしてきた神戸フィルムオフィスが今日、設立20周年を迎える。この世界の草分けである◆初代代表の田中まこさんを継いだ現代表、松下麻理さんが本紙に寄せていた。神戸で撮影された作品は20年間でざっと3千。長期ロケもあり、2日に1回以上、神戸のどこかで撮っていたそうだ。なんと多い◆2年前に本紙で読んだ松下さんの話も興味深い。ロケから街の気風が見えてくるという。東京では「邪魔だ」という顔をされることがあるそうだ。大阪になると「何やってるん?」とたくさん集まってくるので、これまた大変。その点、神戸は「つかず離れず、ちょうどいい」。なんとなく分かる◆冒頭の条件に一つ加えよう。それは映画づくりを支える市民の力。2020・9・13

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