正平調

時計2020/08/26

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神戸で開かれたクラシックギターの演奏会。休憩中、一人の女性が客席に呼びかけた。「パラリンピックを応援しましょう」。賛同する客が紙袋に10円、100円と投げ入れたという◆1964(昭和39)年11月11日の話として、翌日の本紙が伝えている。見出しは「パラリンピックへ“愛の調べ”」。東京パラリンピックはこの3日前に始まっていたが、五輪とは違って資金集めには苦しんだ◆どれだけの人がパラリンピックを知っていたか分からない。それでも中華そば1杯が59円といわれた頃に、この演奏会だけで5962円が集まった。全国1万軒のバーに募金箱が置かれたという話も残っている◆競技を伝える当時の記事には、車いすごと倒れても笑ってすぐ起き上がる選手たちのたくましさと明るさに「観客もびっくり」とある。日本の障害者スポーツは、このとき確かに夜明けの鐘を打ったに違いない◆それから56年、延期された2度目の東京パラリンピック開幕まで残り1年を切った。コロナ不況のあおりで各競技団体にスポンサー離れの不安が広がる。一方、変わらず後押しを続ける企業があると紙面で読む◆「あと363日」。今朝つぶやいて気合を入れた選手もいるはず。応援しましょう、の声が広がらんことを。2020・8・26

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